ドン・キホーテ

ドン・キホーテに買い物に行ったことはあるだろうか。

私は中学生の頃からよくお世話になっている。

 

何せ、安いのだ。

それになんでも揃っているのだ。

日本にこのような店が他にあるだろうか。

 

ドン・キホーテを知らない人のために少しばかりドン・キホーテについて説明することにする。

業態としては小売店ということになる。

愛称はドン・キホーテである一方で正式名称はパン・パシフィック・インターナショナル・ホールディングスという阿保みたいに長い名前なのである。

経営者曰く世界でも通用するように正式名称を定めたようだが、ドン・キホーテHDの方がよっぽどいいと感じるのは筆者だけだろうか。

 

さて、そんなことはさておきドン・キホーテに何度か行ったことがある人であれば、店を出る際に感じたことのある感情をズバリ言い当てよう。

 

「いやぁ、こんなに買うつもりなかったんだけどなぁ・・・」

 

ドン・キホーテには魔物が棲んでいる。

目的のものを探して歩いていると所狭しと並べられた品物の間から声が聞こえてくるのである。

 

「あれ、これは買わなくていいの?」

「そう言えば肌着足りないって言ってたよね?」

「あ、てかシャンプーなくなりそうなんじゃない?今日特売しているしかっときな。」

「小腹も空いてるっしょ?ついでにおにぎりとかも買ってけよ。」

 

そうして、ドン・キホーテから出てくる客は両手いっぱいに黄色いビニール袋を引っ提げて疲弊した顔で出てくるのである。

 

筆者はまさにこの魔物によって被害を受け続けている。

なのでひとつおすすめしたいのは精神的な特訓をせずにしてドン・キホーテに行くべきではないということである。

精神状態が不安定な状態なんてもってのほか、仕事終わりや運動後など疲れている状態の時も行くべきではない。

修行が必要なのである。

 

少なくとも5年ほど鍛錬を積んだ方がいい。

精神的にも。肉体的にも。

筋トレ。瞑想。ヨガ。

登山なんかもいいだろう。

サウナなんかも効果的ではないだろうか。

 

とりあえず言いたいのは鍛えることなくドン・キホーテなんて行こうものなら魔物の餌食になりに行っているようなものなのである。

鍛錬を積む以外に避ける方法はないのか。

 

ほぼないに等しい。

あそこには人間の3大欲求どころか、第6感までも刺激してくる何かがすんでいる。

くれぐれも気をつけてほしい。

万全の準備で挑んでほしい。店内に鳴り響く軽快なドン・キホーテのテーマソングは闘いのゴングそのものなのである。

「ドン、ドン、ドン、ドンーキ、ドンキ・ホーテ〜♪」

 

健闘を祈る。